糖尿病食事

糖尿病の発症にも治療にも大きな役割を示す“食事習慣”を見直そう

糖尿病の発症にも治療にも大きな役割を示す“食事習慣”を見直そう

 

 

糖尿病は、治療方針に「食事療法」と項目があるほど、日々の食事の1食1食が病気を治療するにあたって非常に重要な要素となります。

 

そもそも糖尿病とは、食事などによって体内に糖分(ブドウ糖)が摂取された際に、その糖分を臓器のエネルギー源にしたり、他の栄養素に変換させるためのホルモンであるインスリンの分泌能が低下していたり、インスリンそのものの効力が低下することによって代謝しきれないブドウ糖が血中に多くなってしまうという病態です。

 

糖尿病には、先天的に膵臓の機能が悪いなどの要因によってインスリンが全く分泌されない1型糖尿病と、生活習慣の乱れなどによって後天的にインスリン不足となってしまう2型糖尿病に分類することができます。

 

1型糖尿病では、元々インスリンが体内に生成されていないのでインスリンの補充が必須となるのですが、2型糖尿病については少なくてもインスリンが分泌されている状態であるため、程度によってはインスリンの補充を行わなくても食事療法や運動などの生活習慣の見直しや、服薬などの薬物治療でコントロールすることが可能となっています。

 

もちろん“糖尿病を発症した”という時点でも大きな問題ではあるのですが、糖尿病になってしまうことの最も恐ろしいところはというと、三大合併症といわれる糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害に行き着いてしまうことであると思います。

 

糖尿病をコントロールせずに高血糖のまま生活していると、最後には目も見えなくなり、透析生活を余儀なくされ、しまいには手足が腐って切断せざるを得ない状況になってしまうのです。

 

せっかく長生きができるのであれば、肢体に不自由のない楽しい老後を過ごしたいものですよね。

 

そのためにも、すでに糖尿病と診断されてしまった方はもちろん、高血糖を指摘されているという予備軍の方にとっても、食事療法は非常に重要な治療であると言えます。

 

 

糖尿病食事

 

 

 

○糖尿病治療の最重要課題は“血糖コントロール”である

 

糖尿病の治療の目的は、“できるだけ血糖を正常に近い状態に保つこと”となっています。

 

このために薬を飲んだりインスリンの注射を打ったりして治療を行うのですが、それらの医学的な治療よりも、日々の積み重ねとなる食生活の見直しは最も大きな効果を示す治療法と言えるのです。

 

ちなみに、糖尿病を診断する際に用いられる血液検査の指標として空腹時血糖値や食後血糖値があります。

 

空腹時血糖値の正常値は110r/dl未満、食後血糖値の正常値は140r/dl未満となっています。

 

糖尿病における食事療法では、『規則正しい食習慣、適切な量』が基本となります。

 

「糖尿病食」と聞くと、食べても味を感じないような“味の薄い食事”というイメージを持つ方も多いかもしれませんが、決してそうではなく、本来はその味付けを含めた食事の姿が『最もバランスの良い健康食』ということなのです。

 

そして、全身がボロボロになってしまう糖尿病の合併症を起こさないためにも、1日3食のバランスの良い食事を規則正しい時間に毎日、ずっと続けていくことがとても大切になるのです。

 

 

 

〇まずは規則正しい食習慣を意識する

 

毎日同じ時間に食事をするという規則正しい食習慣には、「血糖値を安定させる」という糖尿病の治療には非常に重要な役割があります。

 

食事の回数が減ってしまうと、必然的に1回あたりの食事摂取量が増えてしまうので、食後の血糖値が急激に上昇してしまうためです。

 

また、3食の食事も“偏りのない栄養バランス”を意識することが非常に重要となります。

 

これを自宅で簡単に自己管理するためのツールとして、「糖尿病食事療法のための食品交換表」という資料があります。

 

もちろん、大まかな治療としての枠組みは栄養士や医師と相談して組み立ててもらうことにはなるのですが、普段からこの資料を使って意識しておくことで、外食をした際などにも気を付けるべきポイントなどを理解しておくことができるのではないかと思います。

 

〇適切な量の把握のためにまずは自分の基礎代謝の把握から

 

では、“適切な量”とはどの程度を示すのでしょうか。

 

お腹いっぱい満足できるまで食べることが適切なのでしょうか?

 

いいえ。決してそうではありません。

 

人間は、朝起きて、次の日の朝に目が覚めるまでの24時間の間に体が消費する「エネルギー量」というものが、それぞれの個体で決まっています。

 

これは、身長や体重が各々違っているように、全く同じエネルギー消費量の人間はいないといって良いと思います。

 

このためまずは、自分のエネルギー消費量=基礎代謝がどれぐらいなのかを知っておく必要があります。

 

通常、成人の適正エネルギー量は男性では1400〜1800kcal、成人女性は1200〜1600kal程度となっています。

 

しかし、一口に成人男性、成人女性と言ってもそれぞれに日中の活動量も違うのでそれを反映させたエネルギー量は、「標準体重×身体活動量」という計算式でも求めることができます。

 

この式における「標準体重」は身長(m)×身長(m)×22で求め、「身体活動量」については軽労作(主にデスクワーク、主婦):25〜30kcal、普通の労作(主に立ち仕事):30〜35kcal、重労作(主に力仕事):35kcal〜という目安があります。

 

また、最近のヘルスメーターでは簡易的に基礎代謝を計測してくれるものもあるので、そういったものを活用して、こまめに自分の現在の基礎代謝を知る習慣をつけることも、食事療法の一端となるのではないかと思います。

 

いずれにしても、適切な食習慣を身につけるためにはまず“自分の今の体”を正確に知ることがまずは第一歩となるのです。

 

 

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追伸
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