糖尿病が治る食べ物は本当にあるの?!近年注目されている食事法とは?

糖尿病が治る食べ物は本当にあるの?!近年注目されている食事法とは?

糖尿病が治る食べ物は本当にあるの?!近年注目されている食事法とは?

 

 

現在日本の糖尿病患者は、後天的な要素による2型糖尿病の方が圧倒的に多くなっています。

 

この2型糖尿病は日頃の生活習慣や食習慣などの影響を受けて発症するもので、特に糖尿病になってしまう患者さんの食生活については、偏りが激しかったり、摂取量が多かったりと問題点が多いため、基本的には薬だけでは完全な血糖コントロールが難しいと言われています。

 

そのため、食事や運動などの生活習慣の根本的な見直しは糖尿病治療にとても重要な要素となります。

 

 

 

〇糖尿病は糖質の取り過ぎと運動不足がそもそもの原因!

 

糖尿病という病気を聞いたとき、まず連想されるのが食べ過ぎ、肥満といったキーワードではないでしょうか。

 

そしてこれらのイメージは、糖尿病が発症するきっかけを考えると極めて正しいものであるということが分かります。

 

糖尿病が発症するきっかけには、“処理能力を超える糖質の取り過ぎ”や“運動不足”などの原因が挙げられます。

 

ところで、運動不足が肥満につながるというのは当たり前のことだと思えるのですが、それ自体が糖尿病に結び付くというのは、意外と想像しにくいという方も多いのではないでしょうか。

 

これについては、糖質が分解されて作られる「ブドウ糖」という物質が、脳や筋肉を活動させるために使われるもの”だということが大きく関係してきます。

 

食べ物から摂取されたブドウ糖は、運動不足などによって“使われる場所”が無くなってしまうと、行き場を無くして血中に留まってしまうことになり、結果的に糖尿病を助長させる原因になってしまうのです。

 

このため、糖尿病を治すためにまず気を付けたいことは、@体内に取り入れる糖質の量を調節する。A取り入れた糖質(ブドウ糖)がちゃんと使われる場所を確保する。ということが大切になります。

 

 

 

〇注目され始めている『糖質制限食』とは?

 

最近の糖尿病の食事療法の一つとして、『糖質制限食』というものが注目され始めています。

 

この糖質制限食とは、日ごろの食事の中で米や小麦粉、砂糖といった糖質の多い食べ物を減らすよう心掛け、麺も小麦粉ではなく豆腐などで作った特殊なものを使いながら生活するというものです。

 

この食事制限のポイントは、糖質が多い炭水化物の全体量を減らすことに気を付ければ、それ以外の肉や魚、卵などの食材は好きなだけ食べられるというところと言えるでしょう。

 

この食事療法の考え方は、米や麺などの炭水化物を食べると血液中の糖質が急激に増えて一気にインスリンが必要となってしまうのに、糖尿病患者の場合にはそのインスリンの量や働きが極端に少ないために分解・取り込みが追い付かず、血中に糖質が残ってしまうというプロセスに着目されています。

 

このプロセスから考えて、それならば“そもそも食べる糖質の量を減らす”ことで血中の急激な糖質の増加を防ぎ、多少インスリンの働きが悪くても血中に残る糖質の量が少なくなるようにしようという考え方から考案された方法となっています。

 

これまで糖尿病の食事療法として主流だった『カロリー制限食』では、細かく食材や調味料の量を計ったり、毎食のカロリー計算をしなければならなかったため面倒でなかなか続けられなかったという人も、糖質制限食なら簡単に継続することができ、その結果体重減少や血液データの改善などの成果を得られたという実績も出ているようです。

 

このため、この糖質制限食は「糖尿病が治る食事療法」として、アメリカを発端に日本でも注目を集め始め、安全かつ確実に実施できる“食事療法としての確立”を目指して、日々研究や実験が行われています。

 

 

 

〇やり方を間違えると病状が悪化する?糖質制限食の落とし穴とは

 

それほど結果も出せる食事療法であるのに、なぜもっとメジャーになってこちらが糖尿病治療の主流にならないのか?

 

なかにはそのように疑問を持たれた方もいらっしゃるのではないかと思います。

 

日本において、糖質制限食がなぜ未だに研究・実験段階であるかということなのですが、これは自己判断、自己流でこの食事療法に取り組んだ為に、急激な低血糖を起こしたり、筋力低下や視力異常を起こしてしまったという事例があるためなのです。

 

人間は、炭水化物も含めてバランスよく栄養を摂取することが基本となっている生物です。

 

このため、この糖質制限食に精通した専門家などの助言を受けることなく、見様見真似で実践してしまった患者さんに、偏り過ぎた食事摂取の弊害が出てしまったというわけなのです。

 

さらに、始めに“魚や肉、卵などのたんぱく質を好きなだけ食べられる”とご紹介したのですが、それも限度を超えて多く摂取しすぎてしまうと、糖尿病によって腎機能が低下している患者さんが、さらに腎機能低下を引き起こす恐れもあるため、専門家の間でより安全な治療法として確立できる方法の模索が活発になっています。

 

糖尿病は、様々な偏りや乱れた生活習慣の集大成として発症してしまう病気なので“この食べ物を食べたら絶対治る!”というものは、実際のところあまりありません。

 

それでも、悪い状態を少しでも回復させることができる食べ物や食べ方というものはたくさん実証されています。

 

ですが、それまで自由に飲食を楽しんでいた糖尿病患者さんにとって、現在主流となっている食事療法はかなり苦労の多い方法である場合が少なくないのが現状のようです。

 

患者数も増加傾向にある病気ですので、患者さんそれぞれが自分に合った治療法を実践できるよう、1日も早く治療方法の多様化が進むことが今後の課題と言えるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

糖尿病の発症にも治療にも大きな役割を示す“食事習慣”を見直そう